必ず書ける!小学生の読書感想文、書き方のコツはアレに全部載っていた!

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夏休みが始まりました。

長い夏休み、しかし、無計画にすごしているとあっという間に過ぎてしまうものです。

そんな夏休みの一番の頭の悩みどころが宿題。

そして、数ある宿題の中でも、最も高い壁になりがちなのが「読書感想文」ではないでしょうか。

今回は、どんなに作文が苦手な人でも、必ず読書感想文が書けるようになるコツをお伝えします。

ポイントは「構成」です。

そもそも、なぜ読書感想文を書くの?

読書感想文に対して、やる意義を見出せずに嫌々取り組む子どもは案外多いものです。

「なんで書かなきゃいけないの?」

「何を書けばいいのかわからない!」

「何の本を選べばいいの?」

ともすると、『読書離れや読書嫌いをの子どもがいるのは「読書感想文」があるからだ』といった、極端なご意見もあるほど。

なぜ、読書感想文を書くのでしょうか。

納得できる答えが「青少年読書感想文全国コンクール」ホームページに載っていました。

書くことによって考えを深められるからです。読書感想文を書くことを通して思考の世界へ導かれ、著者が言いたかったことに思いをめぐらせたり、わからなかったことを解決したりできるのです。(中略)読書感想文は自分自身の記録です。読み返すことによって、いつでも「感動した自分」に出会うことができるのです。

「青少年読書感想文全国コンクール」ホームページより

1.自分の考えを深めるため、そして、2.感動を記録するため、読書感想文にはこの二つの目的があるのです。

素敵な音楽を聴いた時、美しい風景を見た時、面白い映画を見た時、友だちから面白い話を聞いた時、そんな時だれかにそのことを伝えたり教えたりしたくなった経験はありませんか。

でも、時間が経つと、感動は薄れ、記憶はあいまいになってしまい、臨場感のある新鮮な話を相手に伝えることができなくなってしまいますね。

読書感想文は、このことによく似ています。

読み終わった後の、一番感動が新しいうちに、発見したことや思ったことを忘れないうちに記録することこそ、読書感想文の意義だと言えます。

どの本を選べばいいのかわかりません

ここからは、どうしても本を選ぶことができない人へのアドバイスです。

本来、どんな本を選んでも、その本を読み終えた時に「あぁ、楽しかった」「感動した」「悲しい気持ちになった」など、何かしらの感想を持つことができれば、読書感想文を書くことができます。

でも、きっとこのページをご覧の方(小学生のお子さんか、保護者の方かもしれません)は、

「そんなこと言っても、たくさんある本の中から選べません」

「読書感想文を書きやすい本を教えて!」

「そもそも、本が嫌い、読書が嫌いです!」

といった具合に、困っている方が多いのではないでしょうか。

そこで、作文が苦手な人でも書ける読書感想文用の本の選び方をご紹介します。

1.いっそ、課題図書から選ぶ

「何を読んだら良いかわからない」

とお悩みだったら、いっそ、課題図書の中から目ぼしいタイトルを選んで読んでみましょう。

課題図書は、学年に応じて、その年齢の子どもたちに是非とも読んでほしいと専門家が数ある図書の中から選りすぐられた本です。

もちろん、人それぞれに好みがあるわけで、必ずしもお気に入りの一冊になる保証はないわけですが、少なくとも数ある中から一冊を選ぶ一つの理由にはなります。

第63回青少年読書感想文全国コンクールの今年の課題図書です。

小学校低学年

小学校中学年

小学校高学年

2.低学年なら、科学読み物がおすすめ

小学1、2年生の場合、感想文を書くという経験も少ない、もしくはないことが多いと思います。その中で、一冊の物語を選んで感想を書くことは結構ハードルが高いのではないでしょうか。

そこで、オススメなのが科学読み物です。

小学校低学年であれば、生活科の時間などに「みつけたよカード」(教科書によっては呼び名が違うかもしれません)などで学校の校庭で見つけた植物や虫などの観察などをしているはずです。

お家の人と一緒に本を選ぶなら、

「学校の「生活科」の時間で、どんなものを見つけた?」

「ふしぎだな、おもしろいなと思ったもの(植物や虫)はある?」

などと子どもに尋ねてあげてください。

もし、興味のあるものが見つからなければ、興味のある乗り物(自動車や鉄道)、興味のある職業、何でも構いません。

「もっと知りたいな」と思うものについて書かれた低学年向けの『科学読み物』を読書感想文の図書として選びましょう。

Google検索などで「◯◯(興味のあるもの) 低学年 本」などのキーワードで探すと、いくつかの図書がヒットします。

以下は「新幹線」の例↓

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3.中学年なら、最近体験したことに関する本がおすすめ

小学3、4年生が読書感想文に取り組む場合、自分が実際に体験したことに関する本を読むと、実感をもって読書をすることができ、共感したり感動したり、何らかの感想を持ったりすることができます。

感想文に自分が実際に経験したことや体験したことを交えて書くことができるので、より臨場感が出て読み手に感動が伝わります。

中学年の子どもが本を選ぶことができず、困っているなら、

「学校で1学期、一番楽しかったことは何?」

「最近、一番面白かった出来事は何?」

などと聞いてあげてみてください。

ある子は、「運動会」、ある子は「遠足」、また、ある子は「サッカーの大会」などと答えるかもしれません。

そしたら、先ほど同様、Google検索を活用します。

例えば、運動会が一番の思い出の子どもの場合、

「運動会 題材 小学生 本」

といったキーワードで検索します。

といった、運動会に関する図書がヒットします。

4.高学年なら、「気になる問題」に関する本がおすすめ

高学年になると、自分で本を選ぶことができる子も多いかもしれません。

しかし、あまりよく考えずに本を選んでしまうと、

「特に感動したこともなく、何を書けば良いかわからない」

といった、ありがちなパターンに陥ってしまう可能性があります。

もし、まだ読書感想文のための図書を決めかねているようでしたら、こんな風に子どもに聞いてみましょう。

「最近、いろいろな問題があるよね。どんな問題について一番関心がある?」

中には、

「何にも関心はない!」

なんて答えもあるかもしれません。しかし、よくよく掘り下げて聞いてみると、子どもたちなりに何らかの問題に関心があるものです。

例えば、いじめの問題高齢化差別の問題友だちとの関わり、どんな些細なものでもかまいません。

子どもからキーワードが出てきたら、例のごとくGoogle検索の出番です。

例えば、いじめの問題を例に挙げると、

「いじめ テーマ 小学生 本」

などのキーワードで検索をしてみます。

すると、たくさんの図書がヒットします。

↓いじめのキーワードでヒットしたページの例

それらの中から、気になる図書を選びましょう。

感想文の書き方がわかりません

いよいよ、本を選ぶことができました。

読み終わったら、感想文に取りかかるわけです。

しかし!何を書いたらいいか、どんな風に書けばいいか、全くわかりません。

「学校で読書感想文の書き方を習っていないし!」

「わからないから、とりあえず本に書いてあることを写しちゃえ!」

読書感想文が苦手な子どもたちの悲痛の声が聞こえてきます。

最近は、インターネットで、読書感想文の書き方テンプレートなどが紹介されていて、

「この通りに書けば一応読書感想文が書けますよ」

といった記事を見かけることも少なくありません。

しかし、このテンプレート、学年や子ども一人一人の実態に合わせたものにはなっていないので、場合によっては非常に無理のある読書感想文が出来上がってしまうこともあります。

実は、読書感想文の書き方は、全国のどの小学校でも国語の時間に学習しています

「読書感想文」として学習しているわけではないので、「書き方を習っていない!」という誤解が生まれやすいのですが、それぞれの学年に応じて、それぞれの単元で感想文の書き方を習っています。

書き方がわからなくて困っているという小学生のみなさん、または、読書感想文の書き方を教えることができず困っているお家の方々、ヒントはご家庭にある教科書にあります。

教科書のどこに感想文が書き方が載っているか

感想文の書き方のヒントは教科書にあります。

では、教科書のどのページを見ればよいのでしょう。

それは、教科書の最初のページにある「もくじ」をみることから始めましょう。

今回は光村図書の1年生(下)と、2年生(上)を例に挙げて見てみましょう。

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光村図書「こくご一下ともだち」p2〜3ページ

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光村図書「こくご二上たんぽぽ」p2〜3ページ

もくじには、さまざまな教材文が単元ごとに並んでいます。

ポイントは、題名の右側にある「目標」の一文です。

1年生の国語の教科書では、

よく見てかこう<書く>

しらせたいな、見せたいな

すきなところをさがしてよもう<よむ>

だって だっての おばあさん

とあります。

2年生では、ドンピシャずばりで

お話を読んでかんそうを書こう<読む>

スイミー

と、あります。

つまり、教科書で習ったことを生かして、その通りに文章を書いていけばいいのです。

1年生の「しらせたいな、見せたいな」では、見つけたことを、「、」や「。」「かぎ」を上手に使って短い文で書く練習をします。また、書いたものを読み直すという学習もしています。

「だって だっての おばあさん」では、1年生で初めて感想を書きます。感想文といっても、「すきだなとおもったところを、そうおもったわけもいっしょにかきましょう。」といった程度で書くことができれば合格点なわけです。

また、生活科では、「みつけたよカード」(呼び名が違う場合あり)を通して、短文で見つけたことについて書く練習を学校でしています。

第62回青少年読書感想文全国コンクールの総理大臣賞の作品です。

お気付きの通り、学校で習った範囲で文章が書かれています。

「しりたいな」「わかったよ」といった素朴な疑問や発見を、実態に合わせた文体で書いていけばよいのです。

中学年、高学年も同様に、教科書の「もくじ」から、感想文を書く目標の単元を開き、場合によっては教科書に掲載されている例文を参考にしながら、学校で学習したことを思い出しながら書いていくように助言してあげるとよいと思います。

感想文の書き方(低学年編)

では、実際にどのように感想文を書いていくかについて具体的にお話をします。

低学年の場合、科学読み物を選ぶとよいという話をしました。

では、実際にどのように感想文を書いていけばよいのでしょうか。

したこと、見たことを「みつけたよカード」風に書いていく

低学年の場合は、

「『みつけたよカード』のように書いてごらん」

と助言してあげれば、多くの子どもはすんなり書き始めることができるはずです。

例えば、

「せいかつのじかんに、ばったをみつけました。わたしは、どうしてあんなにちいさいのに、ぴょんぴょんとぶことができるのかなとおもいました。」

といった具合です。

そして、選んだ本についても

「ばったのひみつをしらべるために、としょかんにいってばったの本をさがしました。そうしたら、「◯◯◯(本の題名)」をみつけました。わたしは、このほんをよんでみたいとおもいました。」

のように、したこと、見たことを短い文章で書いていく、これでOKです。

どう思ったか、そのわけも入れて書く

1年生では、「〜からです」という言い方(表し方)を学びます。

2年生では、感想を「気持ちを表す言葉」を入れて表す方法を学びます。(例えば、「楽しかった」「わくわくした」「どきどきした」など)

もし、書き方に困っている様子があれば、お家の方が

「どうしてそう思ったの?」

などと助言してあげてもよいかもしれません。

低学年は、おおよそ600〜800字程度という文字数の制限が設けられていることが多いようですが、あまり文字数にこだわらずに取り組むことができるとよいのではないかと思います。

感想文の書き方(中学年編)

中学年は、最近体験したことに関する本がおすすめだという話をしました。

実際に体験したことと、本の中で起こった出来事とを比べて、感じたことや思ったことを書いていくとスムーズに感想文を書くことができます。

簡単な構成を考えて書く

3年生では、簡単な組み立て(構成)を考えて感想文を書く学習をします。

(光村図書では「ちいちゃんのかげおくり」という教材文)

はじめおわりの3段落の構成を基本として、

はじめでは、物語を読んで感じたことを、では一番心を打たれたことを中心に、感じたこととその理由を、終わりでは、自分の考え(作品を読んで願うこと、これから自分がしたいこと)を、つながりを意識して書いていくことを学習しました。

4年生では、自分の体験と比べて、より詳しく感想文を書くことを学習します。

(光村図書では「プラタナスの木」という教材文)

はじめでは、感想をもったきっかけとなる体験などについて、では、心に最も強く残ったことを、物語中の表現を引用したり短くまとめたりして書き終わりでは、今までと考えが変わったことや、もっと考えたいと思ったことを、書いていくことを学習しました。

感想文の書き方(高学年編)

高学年の読書感想文では、「気になる問題」に関わる本を選ぶとよいということをお話ししました。

関心のある話題と関連した本を読むことで、自分の考えに似た考えに出会ったり、違う考えに対する感想を持ったりすることができます。

印象に残る表現や物語の面白さを考える

5年生では、印象に残った表現を書き抜いたり、どうして印象に残ったのかわけを説明したりしながら感想を伝え合う学習をします。

また、物語の面白さがどこにあるか、特色が表れている部分に着目して感想文を書くことについても学習します。

たとえば、いじめに関する物語を選んだ場合を例にすると、物語の中でもっとも印象に残ったいじめのシーンを描くために、筆者がどのような表現をしているかについて書き抜き、そこへの考察や考え、意見を書くという方法が考えられます。

自分の考えと比べながら

随筆やコラム、エッセイなどを題材に読書感想文を書く場合には、筆者の考えをとらえつつ、自分の考えと比較しながら感想文を書くという方法もあります。

光村図書の6年の教科書に、「自然に学ぶ暮らし」という教材文があります。シロアリの巣やアワフキムシの生体の例をあげ、未来の暮らしについてのあり方を問うといった内容の教材です。

この単元では、筆者の思いえがく未来の生活と、自分の思いえがくそれとが、同じか違うか、立場をはっきりとさせて自分の意見を書くという学習をします。

4年生〜5年生で、文章を要約したり要旨を捉えたりすることも学習してきていますから、本の中で表現されていることを短くまとめ、それに対する自分の意見をまとめていくとよいでしょう。

エッセイ(随筆)調で

光村図書の6年生の教科書では、「随筆を書こう」という単元があります。

この学習で学んだことをそのまま活用して読書感想文を書いていくという方法もあります。

やはり、この場合も3段落を基本として構成します。

①忘れられない言葉を、読み手を引きつける書き出しを工夫して述べる。

②その言葉(本の内容)に出会った時のことを、具体的に書く。

③その言葉に出会って、どんなことを思ったり、考えたりしたかを書く。

光村図書の教科書をお持ちの方でしたら、教科書を読むとなんとなく書き方が想像できると思います。

ただ、手元にないと、ちょっと想像しにくいですね。

さいごに

せっかく時間をかけて書く読書感想文です。

イヤイヤ書いても時間とお金がもったいないです。

青少年読書感想文全国コンクールのホームページに、「なぜ、本を読むことは大切なのか」という質問に対する答えが載っています。

一冊の本が、人生を変えてしまうことがあります。(中略)人は本の中でいろいろなことを体験できます。(中略)本は、人の心を成長させてくれ、いろいろなことを教えてくれる友だちです。

これまでに学校で習ってきたことを生かして感想文に取り組むことで、新たな発見をし、心が少し成長できたらこれに勝ることはありません。

残りの夏休みを、思い出深いものになるよう、そして、人生の友だちとなるような一冊の本とであえることを祈っています。

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